
共生舎の岩淵さんが10日無くなった。3月29日に脳梗塞で入院していた。回復してきているということで安心していたところ、容体が急変して戻ることはなかった。
私は、この事態を受けとめかねている。病院で既に無言の彼、昨夜の通夜、今日の告別式を終えて、限りない悲しみと無念さ以外、言葉にできない。
私にとって彼の存在はあまりにも大きい。この10年、剣淵の施設を辞める年から今まで数多い出来事を共有してきた。勿論、私は共生舎のスタッフや利用者ほど彼のことを理解できているわけではない。しかし、何時も今取り組んでいる問題について丁寧な説明を惜しまなかった。そして必ず付け加えた。「横井、どうよ。」と促し、「どうする」と決断を求めた。DOネット(北海道福祉人権ネット)に寄せられた当事者に対する人権侵害の訴え、松岡氏さんの地域移行への具体的な行動、そして札幌育成園裁判への展開、さらには白石三丁目食堂による知的障がい者の奴隷労働の実態。数え上げればきりがないくらいである。現在、福祉の現場にいない私は、彼の取り上げる問題をとおして何時もよって立つべきスタンスを確認した。
私が大学の教員と大学教育のありように怒りをもっても、彼の前では何時も私の怒りはちっぽけなもので、彼が取り合うことは無かった。その都度私は冷静になった。その通りだ。障がい者問題の重大性からみれば、大学での個別の問題は格別な問題ではない。そもそも大学の教員が障がい者がおかれている社会的な状況にどれほどの影響力を与えてきたか。岩淵さんの言い方を借りるまでもない。
火葬場を出ると一瞬雪になった。私は岩淵さんが降らせたような気がして、黒崎弁護士に雪だよと声をかけた。今、何を見ても、何をしても岩淵さんならどう思うか、どうするかを感じてしまう。共生舎・ほくとの元氏氏、林さん、藤本氏、石川さんと当事者の土本さん、藤田さんたちを私がどのように応援できるか、私のよって立つべきスタンスはどうあるべきか問われている。その答えを見いだすまでこのブログも休みたい。
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![横井 寿之 [よこい・としゆき]](http://blog6.fc2.com/t/toshiyuki/file/keyboadss.jpg)